2020年07月29日 日本先進会全般

補足解説⑤(国営化)「国営ガバナンスの三要素」とは何か

動画のスクリプト

これまでの動画で、私たち日本先進会は、医療を完全国営化、介護を準国営化することを提案しました。そして、だからと言って何でもかんでも国営化すべきというわけでは全くなくて、きちんと「国営化の三原則」という枠組みがありますよ、ということをお話ししてきました。今回は、医療や介護などの国営化において、ガバナンスを強化すると言っても、そのためには一体何が必要なのかについて、お話ししたいと思います。

私たちは、こちらの三つのポイントが、国営ガバナンスには必要と考えています。

 

国営ガバナンスの三要素

①透明性
②インセンティブ
③テクノロジー

私たちは、この三つのポイントを「国営ガバナンスの三要素」と呼びたいと思います。

 

まず一つ目の透明性についてですが、とにかくガバナンスの第一歩が、各現場で何が起きているかをきっちり把握して、できるだけオープンにすることなのです。たとえば医療でも、以前の動画でお話ししたように、個別の医療従事者を糾弾するためでは決してなく、システム全体として、医療ミスやムダな医療を減らすためにこそ、医療現場で起きる全てのことを事後的に検証できるようにしなければなりません。あるいは介護でも、介護サービスを事後検証できるようにすることに加えて、たとえば複数の介護士が、一人の介護利用者をローテーション制で担当するなどの工夫によって、介護利用者のプライバシーは最大限に守りつつ、風通しの良い介護現場を実現できるはずです。これらはあくまで例に過ぎませんが、とにかく透明性は、ガバナンスの第一方として非常に重要なのです。

次に二つ目の、インセンティブについてです。以前の動画でお話ししたように、私たち日本先進会は、医療従事者を完全公務員化することや、介護でも公務員としての介護士を施設介護に派遣することを提案しています。その中では、いかに健全で、建設的な競争システムを構築するかが、極めて重要です。ただ単純に公務員化するだけでは、まさに共産主義的だという批判が出てくるのは当然でしょう。また、不健全かつ過剰な競争も当然ダメです。しかし、最大限に公正で、納得感のある評価システムを構築して、それに基づいて報酬や人事を決めるというインセンティブを設けるようにすれば、現場には自ずと良い緊張感が生まれるはずです。そしてその緊張感こそが、ガバナンスの大きな柱になるのは言うまでもありません。

最後に三つ目の、テクノロジーですが、これは、一つ目の透明性や、二つ目のインセンティブを実現するための手段です。今の日本では、行政を含めた国営・公営事業の中で、最先端のテクノロジーを活用するという発想は、ほとんどありません。しかし本来は、行政こそが最先端のテクノロジーを積極的かつ合理的に導入して、本当の意味でのコスト削減を実現しなければなりません。たとえば医療システムなら、医療の質を向上するため、そしてムダな診療をなくすために、バラバラな電子カルテのシステムよりはるかに効率的な形で、医師が患者やその家族の病歴や治療歴を詳細かつスピーディーに確認できるような、全国規模で統一されたデータベースの構築が必要です。それによって、創薬の生産性だって向上するわけです。とにかく、政府が最先端のテクノロジーを積極的かつ合理的に導入することが、国営ガバナンスの質や生産性の向上につながるということです。

以上で、私たち日本先進会が考える、「国営ガバナンスの三要素」について、お話ししてきました。

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